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読書記録

トリノトリビア

トリノトリビア
     鳥類学者がこっそり教える野鳥の秘密』
監修 川上和人 ・マンガ  マツダユタカ


身近な野鳥の知っているようで、実は全然知らなかったあんなこと、こんなこと、面白くてびっくりするようなことがぎっしり詰まった一冊です。真面目な研究からわかった驚くような鳥たちの習性を、わかりやすくて楽しい文章と、クスッと笑えるマンガで読む本当に楽しい本。


登場する鳥は、スズメ、カラス、ヒヨドリシジュウカラムクドリメジロなど、身近で見かける鳥がほとんどです。一話ずつ、内容に沿ったマンガが描かれているのですが、その野鳥たちのユーモラスなたこと、可愛いこと、面白いこと。


カラスが血を吸ったり、砂浴び以外に蟻浴びするって知ってましたか?ヨタカの擬態はプレデターレベルとか、モズは女子受けを狙ってモノマネをするとか…(笑)


比喩表現が素晴らしくて感嘆しながら読んで、監修を者をよく見たら「夏休み子供科学電話相談」でおなじみの川上先生とあって、なるほど…と思いました。この本はちょっとジョークや比喩が一部中高向けなので子供さんや若者にはピンと来ない例もありますが、私にはピッタリでした(笑)


とても面白くて楽しくて可愛い野鳥の本ですが、小説のように一気に読み進める感じではなく、こんなに楽しいのに何故時間がかかるんだろう…と思ったら、読みやすいのに情報量が多いのですね。


読むと野鳥たちがなんだか人間くさく感じてくるぐらい沢山の発見や驚きがあります。鳥達を見る目が変わる素敵な一冊。

 

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